赤ちゃんを楽に抱っこするための抱っこ紐。おんぶ向けの紐や帯の歴史が古いのに比べ、抱っこ紐が日本で広く普及したのは1980年代以降とされています。その抱っこ紐も一枚布で包み込むスリングタイプのものと多機能なベビーキャリーに大別できます。
たくさんの抱っこ紐があるだけに、いつから使えるのか、どんなタイプのものを選べばいいのか迷うママさんもいらっしゃるのでは?と考えた本店web担当者U。そこで現役ママが集うスウィートマミー代官山店のスタッフさんたちにさっそく聞いてみました。
抱っこ紐って本当に必要?
Web担U すみません、いきなりそもそも論になっちゃうんですけど、抱っこ紐って必要なんですか? Web担当なのになにも分かってないなって感じですけどそのあたりからお話聞かせていただければ嬉しいです。
店長K うーん、人によりますが基本的にあると便利なものですよ。どうしても赤ちゃんを連れて出かける時ってありますから、まずそういう時に。少なくとも検診の時はお母さんと赤ちゃん一緒でしょ? 抱っこ紐があれば両手があくので必要なものも自分で持っていけるのは大きいですよ。おうちにいる時でも手があいていれば家事をしながらあやすとこともできますし、寝かしつけに使えるタイプのものもありますから。ようするに育児をサポートするものなんです。
皆さん外出される時も、おうちでもお使いですよね?
スタッフH そうですね。外出時はしっかりしたキャリータイプで旦那さんに任せたり。それとサイドキャリータイプのものも使っていますが、そちらそっちは自宅での寝かしつけや片手でできる掃除の時に便利です。
スタッフU わたしもおうちにいる時、外出時、両方です。お買い物やお散歩でも一緒に出かけられるので。
スタッフT わたしは最初に買った抱っこ紐が肩に重さがかかるものだったのでほぼ使わず、首がすわってからヒップシートのタイプに変えて、それからは外出とおうち両方です。ヒップシートの方はやっぱり寝かしつけに使えて助かりました。
Web担U 今は自粛期間っていうこともそうですが、このご時世なので機会はほとんどないんでしょうけど、遠出の場合も? 移動手段が車の場合はまた違うんでしょうけど。
店長K 確かに今はなるべくおうちで過ごしましょうってことですけど、前なら里帰りの時はあるとやっぱり助かりますよ。新幹線や電車に乗っていく場合に乗るまで抱っこ。ボックスシートとかでいったんくつろいでも、ぐずった時にはやっぱり抱っこしてあやせるのがいいんだと思いますよ。
抱っこ紐の種類
Web担U 一口に抱っこ紐といっても色々なタイプがありますよね。
店長K 今よく見るのはキャリー(キャリア)タイプ、ヒップシート系で、あとスリング、ラップに近いタイプ。
Web担U 最初にキャリータイプのものを見た時は衝撃でした。包み込むようなスリングも見てなるほどなと。
店長K もともとはおんぶ用の紐や布が先にあって、抱っこ紐は後からでてきたものですよね。私が使っていたのは抱っこ紐だったんですが、ばーば、私の母がおんぶをすると子どもが大変気持ちよさそうでしまいには寝ていました。私は抱っこ、私の母はおんぶでした。母親は紐1本を襷かけのようにしておんぶをすることもできたのですが、私にはマジックにしか見えなくてそれはできませんでした。
Web担U Kさんのお母様すごいですね。それを聞いて思い出したんですが、私の母もおんぶ派で紐を肩にかけてクロスさせる感じのおんぶ紐と一本帯も使っていたような気がします。おんぶで母の背中に括り付けられていたような記憶がかすかに…笑
抱っこ紐の選び方
Web担U 選び方に悩むお母さんも多いと思うのですが、そのあたりはどうでしょう。
店長K またざっくり笑
Web担U すみません笑 たとえばスリングやラップタイプだとすっぽり包めるので新生児から使えると謳われていると思うんですが。
店長K 実際そうなんですよ。ただ、キャリータイプでも新生児から使えてロングユースがうりになっているものがほとんどですね。
なので「抱っこ紐っていつから使えるの?」と悩んだら赤ちゃんの月齢で考えてみてもいいかも。まず首すわり前の新生児、首がすわる時期(4ヶ月頃)、腰がすわる時期(7ヶ月頃)と大まかに3つの時間軸で考えてみて、先ほどからの話にからむんですが、こういう時に使えたらいいなと事前に使う場所をイメージするとか。あと体にかかる負荷から考えてみてもいいのでは? 体格は個人差ありますしね。
Web担U なるほど。
店長K 大別してキャリータイプとスリングタイプがあるとしましょう。
キャリータイプはまずなにより
- 頑丈で安定感がある
- 多様な抱き方に対応
- 肩への負担軽減
があげられると思います。先ほどの月齢の話に合わせて考えてみても、今あるキャリータイプの多くがヘッドサポート付きだったりして、首すわり前の新生児から始まり、腰がすわってからの体重20kgくらいまでサポートしていますね。対面抱き・前向き抱き・腰抱き・おんぶなど抱き方もいろいろできるのでシーンに応じた使い分けが可能なんですよ。ただ頑丈で機能性があるだけ、持ち運びはスリングの方がいいですね。
スリング、ラップタイプはキャリーに比べると支えがないぶん手を添えることが必要になりますが、
- おしゃれなものが多い
- 着脱が比較的簡単
- 携帯性に優れる
- 授乳可能
あたりがメリットじゃないでしょうかね。かさばらないのでバッグにもしまえますし、ベビーカーがある場合は併用もできるかなと。取り回しがよくてやはり首すわり前からぴったり新生児に寄り添うところがいいんじゃないでしょうか。ママさん・パパさんの負担軽減の面からするとキャリータイプの方がベターかとは思いますが。
いずれにしても
- 使用感(赤ちゃんの居心地)
- 対応する月齢
- 抱き方のバリエーション
- 肩への負担
- 通気性
あたりをチェックしてみるといいと思います。
Web担U ベビーカーとの併用の話が出ましたけど、場合によってはスリングタイプとキャリータイプの併用もありですよね?
店長K もちろん。
ママスタッフの利用シーン
Web担U 先ほど外出時とおうちの話になりましたが、皆さん複数使い分けられているんですよね?
スタッフH そうですね。外出時はベビービョルンのしっかりしたキャリータイプで新生児の時から使っていますし、旦那さんと共用なんですが、サイズ調節も簡単なので身長差・体格差がある方にもオススメです。エルゴタイプと違って抱っこ紐を装着してから赤ちゃんを入れるので冬のアウターを来ている時はすごく便利です。
おうちで抱っこする時はキャリーでもいいのですが、寝かしつけの時や、片手でちょっとした掃除をしたい場合はキャリフリーのサイドキャリーポケットを使うことが多いです。サイドキャリーも片手を添える必要はあるんですけどね。
スタッフU わたしはコニーの抱っこ紐を愛用しています。ちょっとした外出や、それからおうちにいる時は寝かしつけにも使っています。フィット感抜群なんですが、布1枚でつくられているのでやっぱり手を添えています。長時間の外出の時は西松屋さんのキャリーを使ってます。
でもコニーのものは持ち運びが楽で、寝かしつけの時にすぐ寝てくれるので、新生児の時からずっと使っていてリュックの中に常備しています。かわいさがファッションアイテムの一部になってます!
スタッフT さっきもお話したことなんですけど、最初に買った抱っこ紐が肩に負担がかかるのでほとんど使いませんでした。子どもが6ヶ月程度でおすわりができるようになったころヒップシートを使うようになりました。今はあまり見ませんがウエストポーチに斜めのベルトがついたものです。ベルトは取り外しができたので自宅での寝かしつけにも使えたんですよ。
Web担U ありがとうございます。やっぱり皆さん用途というかシーンというか、色々あるんですね。
今スウィートマミーで扱っているのはエルゴさんとBABY&Meさんのキャリータイプの抱っこ紐なんですけど、やっぱり「外出時に安心」「負担軽減」ですよね。
店長K エルゴさんの抱っこ紐はまず認知度がとても高く誰もが知っている点と、実際に使うと安定感だけでなく細かな便利機能やフィット感抜群なことなどが人気の理由になっていると思います。ヒップシートタイプのキャリーにしてもやっぱり安定性かな、と思います。BABY&Meさんのものはこのタイプですね。
以前扱っていたキューズベリーさん(※)の抱っこ紐もしっかりとした生地の作りですし、それに加え、他メーカーさんにはないデザイン性もあるため「他の人と被らない」というご意見も実際に店頭でお聞きしております。
それから皆さんそうだということではないのですが、身長の低い方だと大きめのヒップシートタイプがしっくりいかないこともあるようです。また、お2人目、3人目ともなると事情が変わってきまして、赤ちゃんと一緒でもスムーズに色々なことができるくらい手慣れていたりしますので、ラップタイプやスリングタイプを使用される場合もあります。
Web担U やっぱり具体的な利用シーンを聞くとイメージしやすいですね。今日は皆さんお忙しいところありがとうござました!
※現在はキューズベリーさんの抱っこ紐は扱っておりません
◆◇◆◇ 2021年11月10日追記 ◇◆◇◆
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